南側に広がる
東京都・稲城市に「南山里山」がある。
里山は長年、農家の人々が利用し、手入れして守っていた。
また薪をとったり緑肥にしたりして利用していた。
稲城の多摩丘陵は映画「平成狸合戦ポンポコの舞台」で、新宿から京王線で40分、
東京都心に最も近い里山だ。
狸もオオタカなどの肉食鳥も棲んでいた。
12・3年前、近くをよく通ることがあったので、樹木に覆われた、大好きな里山を散歩したものだった
7月20日、11年ぶりに
「南山里山」 へ行ってみた。
里山の風景が無いので、道を間違えたのか??
と幾度も思った。
南山の里山風景は無くなっていたのだった。
区画整理されて、新しい住宅やスーパーやコンビニ店ばかりが建っていた。
人と自然が共生してきた山の木々は、「緑の開発」の名のもとに消滅状態だった。
「開発」という名の急速な「破壊」 に憮然とした。
開発でマネーがフトコロに入った人々は多いが、
人間にとって大切なものが、また無くなっていた。
振り返ってみれば、各所でこんな経験ばかりをして来た世代だった。
世界の先人国は工業国だが、農業国でもある。
日本も自給自足の政策をとっていたら、
ここまで里山を壊すことはなかったであろうに
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