原発事故により野菜農家が作付けをあきらめ、肉牛農家が堆肥(たいひ)の提供先を失って大量のふん尿を抱えたまま行き詰まっている。
フクイチから70キロ離れた福島県中島村で、
「耕作農家が行き詰まれば、ドミノ倒しでうちも立ちゆかなくなる」。
肉牛約600頭を飼う水野谷一徳さん(51)が、暗い表情で牛たちを眺める。
ふん尿を保管する堆肥舎はすでに満杯であふれ出し、牛舎内でも70センチ近くたまっている。牛たちは足が完全に埋もれ、時折もがくように巨体を震わせる。
写真撮影は森田剛史。
豚糞も鶏糞も同様。
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林野庁は2日、調理用に使う木炭やまきについて放射性セシウムの当面の基準値を発表し、都道府県や関係団体に基準値を超えた製品を流通させないよう要請。
林野庁の調査では、木炭やまきで加熱した場合に食品に移る放射性物質は最大でも2%にとどまった。
ただ灰になると放射性物質が濃縮されるため、灰1キログラム当たりの放射性セシウムが8千ベク レル以下は「一般廃棄物」として埋め立て処分に決定。
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