長々と、苦しむものである。
私はこれまで二人の性暴力被害者の話を聞いたことがある。
レイプ被害者に対して大変世間は冷たいことを感ずる。
もし被害者の話を聞いた場合
「苦しいあなたの気持ちはよく理解できる。
だから警察に届けなさい。
そうしないと犯人は、また誰かをレイプするかもしれないのよ」
警察に届けるのが貴女の義務よ」
「私だったら法廷に出て証言するわよ」
「女性がそんな暗いところを一人で歩いたのがいけなかったのね」
「なぜ相手の顔を覚えていないの?」
「抵抗したの?」
「一体その時どんな服着てたの?」
「なぜ彼の家に行ったの?」
「しばらくの間はどこへも出掛けないほうがいいわよ」
こういう言葉をど思いますか?
これらの言葉は、さもなくとも苦しい被害者を、非難し、責め立て、余計に苦しみの世界へ追いやる冷酷な仕打ちだとつくづくと知りました
だからレイプ被害者は、人には言えない事情があった。
レイプ被害者の5人に一人は自殺か、または自分の心を殺して生きるしかなかった事情がある。
レイプ被害者への対応は、第三者が「
忠告」や「
指示」や「
詮索」をすることは、相手へのマイナスとなるばかり。
ただ、耳を大きくして、黙って聞く、聴く、聞く、その人の身になって、ただ聞く、
これが大切だと思う。