仕かける剣士の打ち込みには「起こり」が見えみえですが、素晴らしい
型稽古だと思います。
スポーツ化した現代剣道やそこら辺の古武術の技では負けてしまうと思いますネ。
日本の侍の武術は江戸中期以降長い間の平和と秘密主義で、ホトンド廃たれてしまいましたが、復活が肝心ですネ。
でもどんな技にもその裏をかいて逆に攻め込む返し技も無限にあります。
技や術の稽古も重要ですが、限界があり、剣術は、「技や術」のその奥の、対手の心を読む世界であり、
さらに生死を越えた無念夢想の境地に入るのが蘊奥への入口だと思っています。
実はそれが最も難しいもので、この現代では殆んど無理なことかもしれません。
それは死ぬか生きるかの真剣勝負をして、人を数人以上は、血みどろになって、斬って、突いて、殺めた末でないと、入り難い世界だと考えています。
弓矢や弾丸と違って、刀で人を突き、斬りはつるって、なかなか死なないこともあって、実は大変凄惨な世界だと思います。
それにしても伝統の技を練磨している姿には、とても好感を感じます。
だって現在の争闘では剣を使用することなんてありませんからネエ。