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「うさぎ」という連載童話小説を書いていて、その内容に大いに共感を覚える。 地球環境についても慧眼で、小説の中の「灰色」とは、現代の「資本の原理・競争文明の末期的症状」を意味し、社会を風刺しつつ、人間の本当の幸せについての話を展開している。 以下はウサギの第3話である。 {灰色は力強く語りかけました。 「お前たちは、勝利者なのだ!能力の高い人間なのだ!」 「豊かな」人たちは、外国語をちりばめた演説に、熱心に聴き入っています。 「それが自然の法則というものなのだ。 適者生存の法則、自然淘汰の法則といっている。 種の保存のために、強いものだけが生き残るのだ。 そして、お前たちが、未来をになう、強いものたちなのだ!」 熱心に聴いていたお金持ちたちから、 おそろしい音の拍手が鳴り響いて、 灰色はその様子を、満足そうに見守るのでした。 しかし、この演説が、本当は大きなまやかしのもとに成り立っていることは、演説を考え出した灰色自身が、一番よくわかっていました。 さて、この演説が行なわれていたホテルでは、たくさんの人が働いていて、 その中の一人は、演説があった宴会場でお皿を片づけながら、 気味の悪い人たちの集まりだった、と思っていました。 そして帰り道に、さっき小耳にはさんだことを、考えてみるのでした。 ダーウィンという人は、たしか「生存に適したものが生き残る」 ということを言っていた人でした。 では人の場合、「どういう人が生存に適しているのか?」 と考えると、どうもあの演説は、とんでもないまやかしを語っていたような気がしてくるのでした。 気になって、ダーウィンという人の書いた本をめくってみました。 するとこの学者は、 「アリの脳は、おそらくこの世で、 もっともすばらしいものである。 おそらく、人間の脳よりもすばらしい。」 と記しているのでした。 それならば、そのすばらしい脳を持つアリたちが どう生きているか、考えてみてもよさそうでした。 そこで、アリについての本をめくってみると、驚いたことに、この星の上には、ものすごい数のアリが住んでいて、 星に住む全部のアリの体重を足すと、 星に住む全部の人間の体重を足した重さよりも、重いらしいのでした。 そんなにたくさんのアリたちが、この星の上で働いていて、 この星の環境を壊しているかというと、全く反対で、 アリたちが働くと、土や、他の動物たちや、植物たちの、ためになっているのらしいのでした。 アリたちの働き方について考えてみました。 ある種類のアリたちは、仲間から栄養分を求められると、 かならず、自分が半分消化した栄養分をあげて、お互いを助けあって生きているらしいのでした。 少なくともアリの脳は、 「他のアリがお腹を空かせているのは、 そのアリの自己責任」 などという考え方はしないようでした。 そうやってアリたちは、 何百万年も星と共存共栄してきたのでした。 「俺たちの数が増えすぎてしまったから、 星の環境を壊すのが当たり前なのだ」などと、 人間たちのように開き直る様子もありません。 そんなアリの脳を、ダーウィンという人は、 「すばらしい」と言っているのでした。 そこで、給仕さんは、アリの脳が「この世で一番すばらしいもの」 だというダーウィンの考えと、彼の言う 「適者生存の法則」「自然淘汰の法則」 を合わせて考えてみました。 ダーウィンの思う「すばらしい」方向に、人の脳が進化したとすると、 人は、アリたちのように、まわりの者や自然のためになって、お互いを助けあう、 そんな生き方・働き方ができるようになっていきはずでした。 そして、そんな人たちが、お互いを助けあう気持ちのない、まわりの者や自然につけこむことばかりに長けたひとたちを、やっつけていく、というのが人にとっての、 本当の「ダーウィン流の進化」 のように思えるのでした。 そうなると、あの宴会場に集まっていた「勝利者」たちと、その一味こそ、 「種の保存」の妨げになる、 質の悪い、劣った、淘汰されるべき者たち…。 その彼らを退治していくのが、人にとっての 「ダーウィン流の進化」…。 給仕さんは、ここまで考えると、 「いかんいかん、ひどいことを考えている。 あの宴会場に集まった人たちは、 まるで催眠術にかかったような眼をしていた。 きっと、何かに取り憑かれているだけで、 本当は他の人と、似たり寄ったりの人たちに違いない。」 と、やさしい心にもどって、家に帰ろうとするのでした。 しかし、家に帰る途中で、あの演説を思い出していると、またまた腹が立ってくるのでした。 あの宴会場で演説をしていた人は、「強いものが勝つのだ」「弱肉強食が自然のおきてなのだ」と、ライオンや虎や鷹の例をさかんにあげていました。 しかし、ライオンも虎も鷹も、みんな絶滅寸前ではありませんか。 そんな動物たちの生き方を真似してはいけません。 争いよりも協力することの得意なカモなどは、 たくさんの子どもを連れて泳いでいるのを、 世界のどこの池でも見かけるのでした。 } 小沢健二 小沢健二氏(1968年生まれ)は現在、環境問題をテーマにした自作映画の上映会を日本各地で行っている。 この人は「灰色」の源流も、原点も、促進司令部も、みんな認識していよう。 哲人の活動家だと思う。 「ジョン・レノン」の考えと相通じるものがある。 小沢氏は 「犬は吠えるが キャラバンは進む」 と言う諺が好きなようで、 何を言われようとも、小沢氏の平和へのキャラバン行進は止まるまい。
by hiratomisinzo
| 2007-12-10 00:41
| 地球環境
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Comments(9)
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by
JFK
at 2008-06-09 19:45
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私はフリッパーズギター以来の小沢健二ファンですが、はっきり言って彼の行動には失望してしまいました。
私は上映会に行ったのですが、 あの雲を掴むような記録映像で 結局何が言いたかったのか全く理解できなかったからです。 うさぎ!についても論文についても、資本主義をやたら敵視していますが 善悪二元論としてしか描いていないところも引っかかりましたし。 じゃあギャートルズに戻りゃ幸せか?え?って感じです。 いくら敵視しても代わりになるものを提示しないと それは空理空論にしかなりません。 彼はやはり才能的にも音楽という武器で「灰色」と戦うべき人間であるはずです。
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摩天楼の雪
at 2008-06-10 03:28
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私も上映会に参加したクチですが、
善悪二元論は少々問題あるとしても、 小沢の言わんとする事は嘘ではなく、事実だと思います。 代わりになるものを提示するって問題ではなく、 実はもう答えは出てるんじゃないでしょうか? もしかするとギャートルズのほうがマシだったかもしれません。
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JFK
at 2008-06-10 20:27
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ただ文明が戻りゃいいって話ではありません。
環境は長い時間をかければ戻りますが、 人間社会はそう悠長にはいきません。 残念ながらギャートルズに戻るには人間は増えすぎたし、 色んなことを知りすぎたし、 文明の名の元に歴史をひっかき回しすぎました。もう昔には戻れないんです。 女の人に資本主義に踊らされちゃってかわいそーみたいなことまで言ってたし、 なんかオザケン君行きすぎちゃった感があります。
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KE
at 2008-10-16 19:53
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by
通
at 2015-02-08 21:20
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今の世界は資本主義ではないとうさぎ!に書かれてあります。
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at 2023-02-02 18:05
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
小沢健二
藤岡淳吉
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by
hiratomisinzo at 2023-02-27 01:45
小沢健二氏の「限界は承知」していますが「深く物を思考する精神」は讃えてもよい、のでは、と思っています。
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