やってはおりませんが、実際の立ち合いでは、相手の腕や 刀身への押さえ、掴み、接近しての、柄頭での打撃、顎や顔面への頭突き、体当たり、
内股攻撃、足斬り、足払い、足引っ掛けなども、機に応じて、
少なくないようです。
竹刀剣道とは全く、発想が異なるものです。
また剣道の竹刀は何時の頃からか、刃渡りが3尺以上になっていますが、
真剣で刃渡りが3尺近くとなれば、必然、身幅も重ねも厚くなり、鍔や金具も含めると
1・6~2キログラムもあり、ポン!ポン!とは使えないものです。
ましては竹刀は反りが無いので、相手の突きを、刃を返して自分の身体の外側へ
受け流すというのは 出来がたいものです。
刀の反りは切れ味だけでなく、刃を返すことによって
防御の一端にもなり、対手の切っ先が反れたら、即、
胸・腹・首へ刺突出来るものです。
私が興味があるのは、近年の居合いではなく、
江戸初期の刀法です。
そんな想定で、寸止め稽古をしています。
忍者の剣の術の場合は、刃物に毒を塗布し顔面への吹き針もあり、
さらにルールなどはなく、同種以上の所作であったことでしょう。