「不景気」の大合唱。
そこで
熊吉さんと
ウサ子さんにどう思うのかと、訊いてみた。
熊吉
「何をさわいでおるのかい。
それでもGNPは世界2位じゃろうがな」
「政治家選びがイカンから、国の借金は、どんどん増えて
約1000兆円じゃ」
「銀行、郵便局、保険会社など、 国民の貯金、保険年金などの金が使い込まれているというカラクリで、
貧富の差もますます拡大現象じゃというのに、
今後、必要性の説明できない自動車道路建設。
農道建設 。
赤字の空港への拡張工事 。
必要性の説明の出来ないダム建設。
目的のわからない埋め立て事業。
今後、採算の合わない地域の再開発などへ、
国民の血税が年間、〇0兆円の公共事業費が使われているでないかい」
「そこには、税金を使っての、裏金・政治献金・天下り官僚の「腐敗の構造」があるだろうがな」
「税金は
1、 日本中の荒れ果てた人工林の、手入れをする
山仕事師を増やすことに使う。
仕事は幾らでもあるわい。
外材に頼らない「林業の復活」じゃ。
2、 増えすぎた工業が減るのは、時の流れじゃ。
いつまでも外国からの食料の依存は無理なこと。
農業の再建じゃ。
農業をやりたい人には、田畑の借地権を優先する、地方主権・自給自足経済への進展策じ ゃヨ 」
と言いつつノソ、ノソと森の奥へ去って行った。
ウサ子
「知っての通り、地球は有限よ。
経済活動は、地球の生産能力や、浄化能力の範囲内でしか、持続的には行えないのよ」
「ましてや金融マネーゲームは、
世界二大胴元の、
ロスチャイルド家とロックヘラー財団が儲けるだけじゃヨ」
「経済の「無限の成長」などは、人間だけの妄想よ、
不可能なのよ」
「人間の経済では、自然は「無料」で資源を提供してくれる存在と見ているけど、
本来は自然を破壊したら、その修復代金を支払わなければネ。」
「え? 価格競争の厳しい中で、修復費用を支払っていては競争に敗れてしまうって?」
「でも、このまま経済成長を続けていれば、シッペ返し、やがて自然破壊で生き詰まりよネ」
「ヒトだって自然の一部だヨ。
自然のリズムに合わせて暮らす方法を本気で考える時が来たのよネ」
テナことを言って ピョン、ピョン!と森の奥へ去りおった。