40年前までの日本人なら、誰でも認識していた概念だ。
近年
「自然と共生」「他の動物と共生」 などという、
昔の日本人なら誰でも知っていた観念・言葉が流行っている。
ますます進歩・発展する高度医療がいいかワルイかは、ともかくとして、
死にたいような病状でも、
なかなかに死ねない状況も、ままある。
さらに、近年の日本では、病院で死亡する人が圧倒的に多く、
「
人が死へ到る過程」への感覚が遠くなり、間接的なっている。
個体としての「生」はホンの一瞬の間でしかなく、
親から子、子から孫へと、いのちの交代・循環。
「生まれた」という事は、
あらゆる動物は、いずれは皆等しく、
百%「死に去る」という自然の掟。法則。
「自然と共生」だけでは、
人間のエゴを呼び込み、真実でも真理でもない。
例えばあなたが、病院で検査を受けて、癌などであって、医師から「後4ヶ月の命ですネ、、」
と宣告されたら、
どのように「死と生」を区分けをするだろうか。
どうしても何かと生き方が変わるだろう、、。
「共生共死」
仏教学者の山折哲雄さんの「造語」だが、
万能細胞治療の進展で、
ヒト科の中の金持ちだけは、不死の実現さえも将来では可能 だという現代では、あらためて
味わいの深い言葉と思う。