弱視状態で左右の眼が大きく相違の「ガチャ眼」だったので
距離感がつかめず、
野球のボールも、ど~~も、撃てず「野球劣等感」があり、
野球がキライだった。
三兄(70歳)が、タイのチエンマイで、去年から
草野球のチームに入って活躍していると言うことから、
私も「コレは足のいい運動になるねぇ、、。」
と、同じ市内に住む、友人60歳(インテリだが酒依存症男の
H氏などと、市内にある広大な運動場で、キヤッチ・ボールなどを始めた。
ダイブ上手になれたとは思う。
でもH氏は酒依存・大喫煙家なので、すぐに
「休憩。取ろうよ~~」を、言いおる。
だから、その休憩時間の間は、私は模造刀や木刀で
「剣術の一人稽古」をやることにしている。
はるか彼方では、サッカーチームや野球チームの練習をやっている時も、少なくないので、
気味悪く思われてはアカンし、他者の迷惑になってはアカンので、
もち、上だけは、
「白い道着に帯」
というスタイル。
だから「変人」や「暴力関係者」なぞに見えるはずもなく、
運動場使用の皆さんも、稽古修行の「剣オッサン」と
観ているだけ。
そんな事が、3日間続いたある日、
運動場管理・守衛の同年輩のおじさんが、私の近くへやって来て
「私も剣道をやっていましたが、剣道ですか?、、」
「イエ、剣術です」
「剣術、、。剣先に気が入っていて、速く、相当の
高段者のようですね」
「いえ、その「段位」に多いに、問題があることが分かったので、
私のは、段位放棄で、ルール無しの実戦的刀術、それだけです」
「、、そうですか、、、。
ま、気を付けて、、、」
「ワシは他者の邪魔をしないように、コノ隅っこで、
目立たないコンクリートの陰でやっております。
また、近くへ子供たちなど、人がやって来ましたら、
すぐに、刀を納めて、兼ねてからあなたも
ご覧の通りに、
何やカヤと子供たちと、ボールで遊んでいますので、
ご心配なく。」
叔父さんは去って行った。
それから、2日後に、また、運動場管理・守衛のオジサンが近くにやって来て、
睨みつけて言いおった。
「でも、遠くからでも、ピカピカと光ります」
チト、カチンときた。
私は野球帽の帽子を取って、ハゲた頭を見せて
「ワシの頭だって光っとりまっせ!」
「?!、、、、。」
「サッカーも結構。野球も結構。でもこうして
「道着も着用」しての剣術が、「光るから危険」やとは、どないでっか」
「、、、、、」
「この刀の刃を触ってみなはれ。
こっちの木刀よりもモロイ、軽合金のオモチャ刀でっせ(^^)」
「ま、私はよいと思うのですが、ホカの事務所の者が
何と言いますことか、、」
「事務所で問題があれば、ワシを事務所へ呼んでくだされ。
それでも問題なれば、市長でも警察署長でも呼んできなはれ」
「日本人がこのような、大きな広場で、それも隅ッコでの剣術稽古が、
ワルイと言うのなら、ワシは、カツオ武シをやめまっせ!」
「侍ですか、、。」
「侍は人民の幸福のために生きるもんでっせ」
「、、分かりました」
「分かったらこの木刀を、お貸しますで、
どこへでも、撃ち込んでみてくだされ。
ワシは素手で木刀を取り上げまっせ」
と叔父さんに木刀を渡す。
叔父さんは
「イヤ、ヤ、ヤ」
と、木刀を地面に置いて
事務所の方向へ去って行かれた。
その後「キヤッチボールと剣の稽古」が、
8回ほどだが、まだ、事務所からの物言いはなく、ありがたいこっちゃ(^^)
だども、4回に一回は、実は、真剣帯用での稽古。
刃の立っている真剣でないと
真剣にヤレンわネ、、(^^)と、いう内緒、ナイショの
アノネノねの次第。