本当って何だろう
by hiratomisinzo
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{私の好きな作家の椎名誠さんんが、2006年7月2日の日本経済新聞で「「健康的なワニの食べ方」」と題して文章を書いていた。そこに先住民に知恵をみましたので紹介します。}
「昨年(2005年)はカナダ、アラスカ、ロシアの北極海沿いに長くいた。 極北民族が住むところである。 北極海沿いの狩人はカナダがイヌイットで、アラスカがエスキモー、ロシアがユーピックとそれぞれ呼び名が違う。“肉を食べる”という意味の「エスキモー」。
彼らの大好物はアザラシで、これの生肉は確かにうまい。 アザラシによっては皮と脂の間に寄生虫がいてナイフで皮を切った瞬間、モコモコとあわてて皮の下に隠れようとするがそれを素早くつまんで喰ってしまう。 寄生虫というぐらいだから宿主の栄養がタップリ。 動くサプリメントだと思えばいいらしい。 小腸の中身を子供がすする。これもまた栄養のある流動食だ。
カナダの夏のツンドラではカリブーを撃ちとるとカリブーの胃の内容物を肉にこすりつけて食べる。味噌かバターの感覚だ。 松ヤニのニオイがして当然胃酸で酸っぱい。 人間はカリブーが喰って一杯ためたコケ(植物性ビタミン)をそうやって間接的に摂取している。
アマゾンのインディオのサルの夕食にあずかったことがある。 そこらにいくらでもいるホエザルで結構大きい。 アンコウの吊し切りのように逆さにして、皮を剥ぎ、肉とジャガイモのスープにする。 これにフィリャーニャ(タピオカイモ)を擦ったものを大量にかけて食べる。 ご馳走だという。 普段は20kgもあるオオナマズやタンパキという、タイに似た魚を食べている。
ウルグアイのラ・プラタ川ぞいのグアラニー族の集落にテントで泊まったことがある。 フィガチニ村と言った。意味を聞いたら「毒蛇村」というのであった。 一晩で砂ダニにやられた。 体の中にめり込んできて血を吸い、満腹するとテントウムシぐらいの大きさのホクロ状態になって体に穴をつくって休んでいる。ナイフでこそげ取った。
この村は原始共産制で強い者がワニを捕ってきて村人みんなで食べていた。スープとたき火のじか焼き。ワニのカブト焼きがなかなかワイルドであった。 副食としてヤシの芯のようなとことを煮て食べる。
オーストラリアのアボリジニは、砂ガエルとトカゲをたき火で焼いたのが夕食だった。 トカゲはやわらかくササミのようでおいしい。 食後に木のコブを探してきてその中に、ワジャワジャいる昆虫の幼虫を指でこそげて食べていた。いかにもデザートという感じだった。
ラオスの山岳民族の朝食はタケノコを焼いたもの。夕食は川の魚やナマズのスープ。
ベトナムでは生きたコブラをから揚げにして、フランスパンに挟んだコブラサンドが高いけどうまい。 カンボジアの娘たちは10cmもあるような黒い蜘蛛のから揚げをおやつのスナックにしていた。
これらの話はここ数年、実際に見てきたもの、食べてきたものだ。 みんなその時期、そこにあるモノを食べている。 逆に言うとそれしかないのだ。でもみんな健康である。 アトピーとか花粉症などの人に会ったことがない。 ヒトはこういう食べ物を「ゲテモノ」といって顔をゆがめるかもしれないが、、僕は火を 通してあれば、これらはどれもとびきり栄養豊富な健康食品だと思っている。
世界最悪の本当のゲテモノ食は、大手メーカーの化粧パックされた流通食品の中に主然としてドッサリ入っている食品添加物である。
これらの弊害は以前から常識的に言われている。 今の平均的な日本人はどんなに注意しても、1日10gの食品添加物(保存料・着色料・発色剤など)が自然に体に入ってきてしまうそうだ。 1年で約4kgだ。
アラスカ・カナダでは10年ほど前から巨大スーパーが進出してモロに影響を受けているのが極北の民族である。 超肥満、労働意欲低下、キレル人々。躁鬱症などなど。民族崩壊と叫ぶ識者もいる。」
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人間は所詮「食う、寝る処、住む処」が基本。 この2・30年、日本人はオカシな食べ物に馴れてしまっているようだ。
by hiratomisinzo
| 2006-08-01 11:17
| 政治
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