渡辺恒夫会長の総裁兼編集長の主導のもとで、
2005年、日本の戦争責任の反省のため、
読売新聞社は「戦争責任検証委員会」を創設し、
「日本が中国の東北地域を侵略した『九・一八事変』
「なぜ中日戦争へと発展したのか」
などのテーマをめぐって、調査・検証を行い『読売新聞』で調査結果を1年間連載した。
それを『戦争責任を検証する』という本にまとめ、日本語版と英語版を出版した。
渡辺恒雄氏の直接の動機は
「靖国神社の問題のためである」
と言うことで、
「小泉元首相の靖国神社参拝は、外交問題へと発展し、中国と韓国に強く反対されたばかりか、日本の国内にも反対する人がいる。
日本の国内には2種類の観点があり、1つは日本における参拝がなぜ問題となり得るのかを理解しないものである。
いま1つは小泉氏の靖国神社参拝に反対するものである。
小泉氏は政権の座にあった5年余りの期間に毎年靖国神社を参拝し、日中関係をひどく悪化させ、両国トップの交流が中断した。
日中外交関係の悪化は両国にとってよくないことであるばかりか、アジア全体にとっても望ましいことではない」
と言っている。
8月10日、中国の「北京週報」のインタビューでは
「
遊就館は有害な場所であり、あれは閉鎖しなければならない」とも言った。
どちらかというと読売新聞は、自民党の機関紙的な役割も果たして来たのに大きな変貌といえよう。
昭和天皇が最後に靖国に行かれたのは
A級戦犯が合祀(1978)の、3年前の1975年。
裕仁天皇に続いて、その後の平成天皇も一度も参拝に行かれない態度へ、服した姿勢といえよう。
でもワシは「遊就館」は閉鎖ではなく
「正義の戦争記念館」としてではなく、アジアと母国に悲劇をもたらした、
ただの「戦争記念館」として置いておいたらいいと思う。
もちろん「靖国神社」は民営のままで、参拝は「戦争合理化策」ではなく、
また戦没軍人への「尊敬」と「感謝」の戦争肯定神社ではなく、
民族の先人たちへの
「謝罪」と
「追悼」の精神に切り替わる必要がありましょう。