「
賢人塾」を開いているとかいう人の、2時間講演BVDを入手したとかで、友人の会社の一室で仲間の8人でその講演映写ビデオを見た。
今「
「耕せ!にっぽん」」で若者を元気つけている「
中村文昭氏」が師匠としている人物らしい。
映像の講演席の後ろには大きな日の丸があり、出てきた塾長の
田端俊久氏は作務衣に羽織を着た、オールバック髪型に口ヒゲをつけた50位のオッサン。
「なんやい、、右翼かいな、、」
と初めは思ったが、
だんだんと聞いているうちに、この人の言う「愛国心」はワシと同じ意味であるのが分かった。
そして愛国心ゆえに
「憲法九条を守る」と宣言して、国際情勢からも、なぜ、九条を守るのかを、鋭く深く、論理分析の展開をして行く。
そして「武力で問題が解決したことは歴史に無かったことを証明して行き、挙句には、
さらに厳しく自己を問い詰めて、
「家族が殺されても、殺し返さない心を決めました」と言う。
この言い回しは作家の
澤地久枝と似ている。
同じく「九条の会」の立ち上げ人の
加藤周一氏はその点を
「人間は感情の生き物で脆い部分がありますので、そのような状況を作らないのが政治です」と言っているが。
田端氏は九条は守るのではなく、活用するもので、「活憲法」で、
百万人を敵にしても「自分はその姿勢で生き通す」との覚悟を語った。
そして最後に「それが
私の武士道です」
と言って講演台をスっと離れて終わった。
この人は
任侠の角度から「
大慈悲」の決意を固めている人間だと感じいった。
近年、自国の伝統を重んじたいとの風潮から、スイ~っと「
短絡的右翼」にハマッテしまう若者達も多いが、
この
田端俊久氏の重厚な「
大和精神」は「
頭山満」の良い部分と似た「
古典的右翼」というべきもので、嬉しく頼もしい人物。